気軽におでかけするのは難しい今。だからこそ、
ぜひおうちでお子さんと一緒に絵本やおはなしを楽しんでみませんか。
このページでは、市内で活動する「かたりべの会」の皆さんが
おすすめする絵本やおはなしを紹介していきます。
<かたりべの会>1986年に発足して以降、毎月1回、佐倉市の臼井公民館に集まり、
昔話、童話、創作、エッセイ、パーソナルストーリーなど、いろいろな語りを楽しん
でいます。お話の好きな人はもちろん、語りを始めたばかりの方や、これから始めたい、
もっともっと勉強したいと思っている方、ぜひ一度ご参加ください。
世界的に有名な古典のお話は、長くて読むのも大変!?
でも絵本で楽しめちゃいます!秋の夜長に、大人の方にこそおすすめします。
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蜀の軍師孔明は、魏の軍隊と戦うために必要な矢を、三日間で十万本も
用意すると豪語します。知恵者 孔明の作戦とは?
「三国志演義」の中でも有名な「赤壁の戦い」を絵本にしたものです。
登場人物は、なんと三頭身で描かれていて、不思議な魅力があります。
小説、漫画、映画などにもなっている歴史物語が絵本でも楽しめます。
続編に『空城の計』『七たび孟獲をとらえる』の二冊もあります。
ウルクの都を治めるのは、太陽神によってこの地に送られたギルガメシュ王。
彼は、神でもあり人間でもあり最強だが残酷な王で、人々を苦しめていました。
太陽神は、ギルガメシュに対抗できる人間のエンキドゥを送りこみます。
メソポタミアに残された世界最古の物語が、美しい絵本になっています。
後に、王の親友となるエンキドゥと、彼の恋人のシャマトたちが登場する物語は、
『ギルガメシュ王のたたかい』『ギルガメシュ王さいごの旅』と続きます。
『ギルガメシュ王のたたかい』
平和な都ウルクが、怪物フンババによって襲われ、シャマトが死んでしまいます。
ギルガメシュとエンキドゥはフンババ退治に出かけますが、女神イシュタールの怒りを買い、
雄牛に乗った女神がウルクの都を襲いに来ます。雄牛との戦いで、今度はエンキドゥが命を
落とすことに。
『ギルガメシュ王さいごの旅』
シャマトとエンキドゥを失ったギルガメシュ王は、永遠の命を求めて困難な旅に出ます。
太陽の王国を訪ねたり死の海を越えたりして、やっと手に入れた宝は、女神イシュタールに
奪われてしまいました。慟哭するギルガメシュの前に、鳥になったエンキドゥが現れます。
ギルガメシュを乗せてウルクの都へ送り届けたエンキドゥは語りました。美しい都、
ギルガメシュ王の行いこそが、永遠なのだと。
アリババは、森の中で盗賊が宝物を隠している洞穴を見つけます。
呪文を聞いたアリババは、洞穴を開けて、金貨を持って帰りますが、
兄のカシムにその秘密を知られてしまいます。カシムは洞穴に行き、
しかし盗賊に殺され、アリババは、盗賊のかしらから命を狙われます。
アラビアンナイトで、「ひらけ、ゴマ!」の呪文が有名なお話です。
長い物語なので、最後までご存知の人は少ないのではないでしょうか。
盗み、殺しと実はハードボイルドなお話!奴隷女のモルジアナが大活躍します。
日本の昔話ではダントツの人気者、それは「やまんば(鬼ばば)」です。
子どもは、怖いお話が大好き。でも怖いままではイヤ。昔話では、ほとんどの
お話がハッピーエンドなので、安心して聴く事ができます。
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こぞうが花きりに山奥へ行って(栗拾いなどの話もある)、おばばの家に泊めてもらいます。
こぞうが夜中に目をさますと・・・おばばは、口が耳まで裂けた鬼ばさとなっていました!
似たお話に、「食べられたやまんば」などがあります。
うまかたが馬に荷物を積んで山道を行くと、やまんばに遭遇しました。
馬を食われて、山の中の一軒家に逃げ込みますが、そこは、やまんばの家でした!
「牛方とやまんば」など、色々な似たお話が伝わっています。
山奥に母親と三人兄弟が住んでいました。母さんがまちへ出かけた留守に、
やまんばが母さんに成りすまして家に入ろうとします。子どもたちを騙そうとする
やまんばと、それを見破る子どもたちのやり取りはハラハラドキドキ、でも少し愉快です。
とうとう騙された子どもたちを、やまんばが襲います!。
主人公が三人姉妹のお話や、母さんと末っ子が食べられてしまう、というお話もあります。
『子どもに語る 日本の昔話1~3』稲田和子 筒井悦子 著 こぐま社
『日本の昔話 1~5』小澤俊夫 著 福音館書店
昔話は、語り伝えられてきた「おはなし」です。本当は語りで楽しんでほしい、
でも、そんな機会も少ないものです。美しい絵本で手軽に楽しめる昔話をご紹介します。
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貧しいジプシーの若者が旅に出ます。途中で、魚、ワシの子、アリの王さまを助けます。
ジプシーが着いたのは、美しい王女の国。王女から隠れ通した者が王女の夫になれるという
おふれがあり、ジプシーは魚とワシとアリたちの助けを借りて隠れます。
なんでも見える「鏡」という魔法のアイテム、3回の繰り返し等、
本格的昔話の魅力あふれるお話です。
太郎、次郎、ちび三郎は、森の奥で迷い、親切なおばあさんの家にたどり着きます。
ご飯を食べた後に太郎と次郎は寝てしまいますが、ちび三郎は、おばあさんの正体を
怪しみます。家の周りの柵が、子どもの骨でできていたのです!
子どもを狙う魔女から3人は無事に逃げ出せるのでしょうか。
日本の「3枚のお札」にも似たハラハラドキドキの昔話です。
昔、世界中にお話は一つもありませんでした。空の王者二ヤメが箱の中にしまい込んでいたからです。
クモじいさんのアナンシは、お話を買い取ろうと空に登っていきました。
すると、空の王者は、〈がっぷりかみま〉のオセボヒョウ、〈チックリさしま〉のムンボロクマンバチ、
〈コッソリいたずらま〉のモアチアようせいと交換する、と言います。
アナンシが、どうやってそれらを捕まえたかが、美しい絵とリズミカルで愉快な言葉で語られます。
英語版の絵本もあります。ぜひ読み比べてみてください。
世界が闇に包まれていた昔、ワタリガラスは人々に光を届けようと思いました。
天をおさめる頭の家からは、光が出ていました。ワタリガラスは頭の娘の子どもに
生まれ変わり、箱の中の太陽を盗み出します。
作者のマクダーモットは、他にも『太陽へとぶ矢』『アナンシと6ぴきのむすこ』等、
神話や民話を題材に、様式的な美しい絵本を描いています。
『RAVAN』は英語版の絵本もあります。あわせてぜひ手に取ってみてください。
子どもの秘密のお友だち、おもちゃたちのお話の絵本を紹介します。
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ある朝、うさこちゃんの大切なくまさんがいなくなりました。うさこちゃんは色々探して、
みんなにも聞いてまわりますが、誰も知らないと言います。くまさんはどこに行ったのでしょう。
夜、眠くないリーセンは、お人形をベッドに連れてきました。するとお人形は、くまがいないと
眠れないと言い、くまは犬がいないと眠れないと言い、犬は猫がいないと眠れないと言います…。
保育園で読み聞かせした時、子どもたちは、えー、またぁ!と騒ぎながら大笑いして聞いていました。
リーセンは、果たして眠れたかな?
おもちゃのくまのふわふわくんは、アルフレッドが赤ちゃんの時からの一番のお友だち。
ところがある日、新しいとらのおもちゃが来てからは、アルフレッドはふわふわくんと
遊ばなくなってしまいました。さて、ふわふわくんはどうしたかな・・・?
高い木の上に登ってしまったふわふわくんを捕るために、アルフレッドのお父さんと
お母さんが長い棒を用意します。どんな棒か、絵を見て楽しんでください。
ピーすけは、ゆっくんが赤ちゃんの時からのおもちゃです。ある日、ゆっくんは公園に
おもちゃを持っていきましたが、突然の雨で大慌てて帰ってしまい、ピーすけはおきざりに。
同じくおきざりにされたゆりちゃんのうさこと一緒に、家に帰ろうとします。坂道で苦労したり、
大きな犬に襲われたり、ピーすけは無事に帰ることができるでしょうか。
スーパーの冷凍食品のショーケースの中に落ちてしまった、小さなお人形。
お人形はそこで暮らしている内に、一人の女の子と出会います。
お人形が、ショーケースの中で工夫をこらして暮らしている様子がユニークに描かれていて、
楽しいお話です。
デパートのおもちゃ売り場にいるコールテンくん。女の子が来てコールテンくんを欲しがりますが、
お母さんに、つりひものボタンが取れていると反対されます。コールテンくんは、夜になるとデパートの
中でボタンを探し回ります。
初めて見る景色を素直に喜ぶコールテンくんが、とてもかわいらしい。幸せな気持ちになる絵本です。
英語版の絵本もあります。ぜひ読んでみてください。
「とら」にまつわる昔話は日本では少なく、中国や朝鮮半島、インド等にたくさんあります。
この機会に、ぜひ手に取って読んでみてください。
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昔、とらは獲物を捕るのがへたでした。ねこがすばしっこく上手に獲物を捕まえるのを見た
とらは、ねこに弟子入りします。ねこの指導で修行をしたとらは、とうとう上手に獲物を
捕まえるわざを身につけます。すると、とらが最初に狙ったのは・・・なんと師匠のねこ!
愛嬌のあるねこと、ちょっと間抜けなとらの姿が愉快な絵本、中国の昔話です。
踊りが大好きで、音楽を聞くと自然と手足が動いてしまうトラがいました。仲間の人食いトラ
たちと、木こりを木の上に追い詰めて、トラばしごを作って木こりに迫ります。最期と思った
木こりが、心を込めて笛を吹き出すと・・・。韓国の昔話。
かたりべの会に、このお話を語る人がいます。語りは人柄を表すと言いますが、彼女が語ると
トラに襲われる話ですが、なんとも愉快なトラが現れます。
クムカン山の大トラに父親を殺された少年キルリヨンは、長い年月をかけて鉄砲の修行をして、
トラ退治に出かけます。途中、キルリヨンを惑わそうとするトラが現れたり、ついには大トラに
飲み込まれてしまったり!様々な困難を乗り越える、主人公の少年キルリヨン冒険のお話です。
クムカン山は、北朝鮮の南に位置する山地です。
韓国の昔話絵本に『金剛山(クムガンサン)のトラ』(福音館書店、2017年)があります。
こちらの主人公は、ユボギという名の男の子です。ぜひ読み比べてみてください。
カラスに狙われたねずみを助けてあげた行者でしたが、次にねこに狙われたので、魔法で
強そうなねこに変え、それから、いぬ、とらと変えていきます。こうして、どうどうとした
とらに変身した元ねずみは、森の中で威張りちらし、恩人である行者の命を狙うようになり・・・。
木版画で描かれたジャングルや動物たちがとても美しい、インドの昔話の絵本です。
こちらお話は、英語版もあります。
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泥んこの足で部屋を歩いたり、裸で外へ出たり、大きな音を出したり。
思いっきり悪戯なデイビッドの絵と、それを叱るママの言葉だけでお話は進みます。
子どもにとっては羨ましい?大人は、こんな子うちにいたら大変!と思うでしょう。
でも、最後はホロリ。こちらは英語版の絵本もあります。
デイビッドのお話は、ほかにもあります。
『デイビッド がっこうへいく』は、ママでなく担任の先生の叱る言葉で、これもまた愉快!英語版あり。
『デイビッドがやっちゃった!』は、デイビッド自身の言い訳の言葉で語ります。英語版はこちら。
『クリスマスだよ、デイビッド!』サンタさんは、悪い子にはプレゼントの代わりに石炭しかくれません。
デイビッドは何をもらったかな?
ガチョウのペチューニアは、雪の中を散歩していて、お隣の農場で飼われているオスの
ガチョウのチャールズと出会いました。チャールズはクリスマスのご馳走として売られ
る運命でした。チャールズに恋したペチューニアは、彼の命を助けるために奔走します。
果たして、チャールズは無事にクリスマスを迎える事ができるでしょうか。
*愛する者を救うために頑張るペチューニアが、とても可愛らしいお話です。
トミーは電気仕掛けの家に住んでいます。朝ベッドから起きる事から、入浴、歯磨き、
着替え、食事、すべて機械にやってもらいます(どうやってかは、読んでのお楽しみ)。
ところがある時、嵐で電柱が倒れ7日間の停電が続きます。その間にトミーは眠り続け、
電気が通った後はとても大変な事態に‼
* アメリカで半世紀も前に書かれたお話ですが、今の子どもも笑えます。
図書館では物語の棚にあります。
モグラは、流れ星に願いごとをしました。「世界中の星がぼくのものになりますように」。
願いがかなって、モグラはたくさんの星を自分の家に運びこみます。でも、夜空は真っ暗に。
動物たちが困っていることを知って、モグラは胸を痛めます。星を空に返す仕事はみんなで
一緒にやりました。絵のきれいな優しい絵本です。
「じぇおぽりす」の町に大雪が降ります。町はすっかり雪に埋もれてしまいました。人々は
動けず、消防自動車は走れず、飛行機も着陸できません。そんな中、除雪車の「けいてぃー」
だけが「ちゃっ!ちゃっ!ちゃっ!」と動き、せっせと除雪します。
*白一色の美しい画面の中で、ただ一人動くけいてぃの姿。仕事への誇りと自信に溢れています。
「じぇおぽりす」の町が細かく書かれているのを見るのも楽しい絵本です。
メスの北極ぐまの「北のほし」は双子の赤ちゃんを産みました。子どもたちは育ち、三匹は食べ物を
探して旅をします。途中でオスの北極ぐまと出会いました。オスの北極ぐまは、子どもを食べようと
する危険な存在です。お母さんの「北のほし」は、子どもたちを守るためにオスと戦います。
*大きな画面にリアルに描かれた北極ぐまの姿は迫力あります。子ぐまたちもとても可愛らしい。
学童保育でこの絵本を読んだら一人の男の子が言いました。「オレ、こういう話好きなんだよね」だって!
子どもは笑いたい人たちです。もちろん、大人だって笑いたい!
誰かに笑ってほしいと思ったら、ぜひ絵本を使って、一緒に笑いあってみませんか。
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「うんちっち」としか言わないうさぎのこ。
ある時、オオカミに「食べてもいいかい?」と
聞かれても「うんちっち」。
オオカミは、うさぎのこを食べた後に具合が悪くなり、
お医者さんを呼びます。うさぎのこは助かるでしょうか。
*学童保育で読んだ後に、笑いが止まらなくなった男の子がいました。
「究極の選択」の連続です。へびに巻かれるのと魚に飲まれるのと、
ワニに食べられるのとサイに潰されるのと、どれがいい?
こんな難問が続きます。大人なら、全部ヤダって
言いたくなりますが、子どもは真剣に選びます。
*1983年に出版されて以降、2010年には新版が、そして2018年には
第2弾の『またまた ねえ、どれがいい?』が出ている、人気の絵本です。
ネッドくんはびっくりパーティーに招待され、
ニューヨークから遠いフロリダへ出かけます。
飛行機で行くと、途中で爆発!パラシュートで
脱出するも穴が開いてて・・・
「よかった!」と「でも、たいへん!」の
繰り返しで旅は続きます。
ネッドくんは無事に目的地にたどり着けるでしょうか。
*こちらも、1969年と半世紀以上前に出版され、長く親しまれています。
英語のテキストが併記されている版もあります。ぜひ読み比べてみてください。
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どれみの「ど」。「ど」から始まる言葉なーに?
どーなっつ、どらねこ、どろんこ、どろぼう・・・。
どろん、どろんと忍者もでてきて、どろぼうと大げんか。
最後におばけが出たら、逃げていった~!
嫌いな食べ物やこわれたお人形などを、くずかごにぽいぽい捨てていた女の子。
くずかごの中から大きな手が出てきて、中に引き込まれてしまいます!
真っ暗な中で出会ったのは、自分が捨てたものたち。
「捨てたのは誰だ~」と恨めし気に追いかけられてしまいます。
*捨てたものが化けてでてくるお話は、ほかにも
『かっこからんこからりんこん』(川崎大治 作 童心社)などがあります。
「のっぺらぼう」を植木鉢に植えて水をやると、
やがて目(芽ではない!)が出て、歯が出て、鼻が咲きます!!
どんなものが出てきたでしょう、想像できますか?
*おはなし会では、小さい子どもたちには意味がわからない様ですが、
大きい子や、付き添いの大人たちが受けています。
きつねの子のこんたは、豆腐屋さんに「おあげ」を買いに一人でおつかいに。
途中、道が分かれていて、お母さんからいつも「通ってはいけない」と
言われている道を行ってしまいます。すると、様々なお化けたちと遭遇!
*必死に逃げて豆腐屋さんに辿り着いた時の、こんたの言い間違いに、
聞いていた子どもたちは大爆笑です。
ボクは怖いものが沢山ある。家の中には怖いものが色々。変な音とか、気配とか。
それらが集まって、とうとう最後に「こわいドン」になってしまった。
あんまり怖くなりすぎたボクは「ないちゃうドン」に変身!!
*小学校低学年くらいの子どもたちは、ボクに共感するのではないでしょうか。